落ち鮎ってなんやええ言葉やおへんな。ほんまは子をもって美味しいときやのに。
きれいな川で大きく成長した鮎が産卵の為に川を下って行く。婚姻色に色を染めてきれいになって、だんなはんやお嫁はんを探すたびに出るわけどす。情緒のある風景やし、感動のストーリーと思わはらしまへんか。それなのに落ち鮎どすえ。もっと気の利いた呼び方を皆さんも考えておくれやす。
落ち鮎といえば簗。川の上流に向けてすのこを張って下流に向かう鮎を一網打尽。簗の上でピチピチはねる鮎の姿が秋の夕日に映ってそれは見事に「日本の秋」を見せてくれます。
その様子を見ている子供達が、目を丸くして驚き喜んでいたのを今でも良く覚えています。鮎尽くしというくらい色々な食べ方で頂き、大満足だったのは20数年前の事ですやろか。
落ち鮎は、春から夏にかけての鮎とは違い脂は無うなりますが、代わりに子(卵)を持つことで別の濃厚な味がでてくるんどす。これが絶品。塩焼きでも甘露煮でも或いは鮎ご飯にしても美味しいおすえ。
おせち料理にいれる鮎の甘露煮は、この時期の子持ち鮎を冷凍しておいて使います。お腹がプックリふくらんで色が鮮やかな物が美味しいおすえ。
きれいに着飾った鮎を塩焼きにし、少し色づいた紅葉の葉をあしらい、少し冷えた冷酒を頂く。化粧塩がまぶしく光るのを眺めながら一杯、二杯と進める。秋の夜長をこんな風に楽しむのも大人の喜びどすな。今夜も少し飲みすぎたみたい。
最終更新日
2008年10月10日 00時45分19秒